星のひとつになりたい

世界で
一番高いところに立てば、
星のなかまになれるんじゃないかと、
思ったことがある。

想像しながら、
ずーっと見上げていると、

その星に、
おなじような、じぶんが立っている。

そのじぶんもまた、こちらを見上げて、
こちらのじぶんを見ている。

そして、同じように想像している。

「世界で一番高いところに立てば、
星のなかまになれるんじゃないか」って。

はっ!とする。

なりたいと思っていた
星になっている!!

あのぼくは、なかまになりたい星にいて、
このぼくは、あのぼくが羨んでる星に立っている。